薄毛の原因とは
これまで考えられてきた主な薄毛の原因をあげてみましょう。
もちろん、これらのうちどれかひとつが全ての薄毛の原因というわけではありません。
いくつかの要素が重なって薄毛の原因となっているのです。
薄毛の要因として上げられている4つのポイント
薄毛の原因その1、男性ホルモン
薄毛の原因としてよく挙げられる男性ホルモン。はたして本当に関係はあるのでしょうか?
男性ホルモンの一種「テストステロン」は「5αリダクターゼ」という変換酵素により 「ジヒドロテストステロン」というホルモンに変換されます。 このホルモンが毛乳頭細胞の受容体と結合して、発毛を抑制する信号を送ってしまうと言われています。
しかし、男性ホルモンが薄毛の原因であるというメカニズムには未だ不明な点が多く、完全に解明はされていません。
薄毛の原因その2、遺伝
「親が薄毛だから…」「いや、お祖父さんが薄毛でなければ大丈夫」
などと、 言われている「遺伝説」ですが、これも確固たるデータや観測結果はありません。
薄毛に遺伝傾向があることは事実のようですが、
薄毛そのものが遺伝するというよりは薄毛になりやすい体質を受け継いでいる
といえるようです。
薄毛の原因その3、生活習慣
頭皮の毛細血管に血液が行き渡らなくなると、発毛が阻害されます。
肉類や油の多い食べ物を多く摂取することで血中コレステロールが増加すると、血液の粘性が高くなり、頭皮の毛細血管に血液が行き渡らなくなってしまいます。
喫煙による血管の収縮作用も同様です。
仕事が忙しい、心配事があるなどの精神的な負担によっても、発毛が阻害されます。
かつて円形脱毛症は、ストレスによるものと考えられていました。 しかし現在の研究では、ストレスが直接脱毛につながるのではなく、ストレスにより免疫系が衰弱することで抜け毛が引き起こされ、薄毛に繋がるのではないかと言われています。
薄毛の原因その4、不適当なヘアケア
皮脂の過多な分泌と、その放置・蓄積が薄毛の原因として挙げられます。
しかし、皮脂自体は皮膚の乾燥を防ぐ働きもあるので、 完全に皮脂を洗い切ってしまうのも頭皮にはマイナスなのです。
完全に皮脂を洗い切ってしまうと、 皮脂を失った皮膚はそれを補うために過剰に皮脂を分泌してしまいます。
また、市販されているシャンプーの主成分である界面活性剤は頭皮の毛母細胞を殺したり弱らせたりする働きがあるのです。 添加物(保存料・香料)も多く含まれています。
シャンプー後の「すすぎ」が不充分であると、それが脱毛に繋がってしまいます。