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■粃糠(ひこう)性脱毛症

 

粃糠(ひこう)とはあまり聞きなれない言葉かも知れませんが、元の意味は、しいなとぬか。転じて役に立たないものの例えです。

 

粃糠(ひこう)性脱毛症とは、頭皮のフケが何らかの原因で異常発生し、そのフケが毛穴につまることで雑菌が異常繁殖し、頭皮に炎症を起こして脱毛にいたってしまう脱毛症です。

 

症状が酷くなると、頭皮に強いかゆみ、湿疹を伴います。

 

脂漏性脱毛症と一見似ていますが、乾性のフケによる脱毛症を粃糠性脱毛症と呼び、皮脂の分泌過多による脂漏のフケ(べたべたしたフケ)による脱毛症を脂漏性脱毛症と呼びます。

 

そもそもフケとは、新陳代謝によって頭皮の角質細胞と皮脂が自然とはがれたものであり、生理現象ですので、通常のフケであれば少なからず誰しもがあるものです。

 

しかし、粃糠性脱毛症の場合のフケは、通常のフケと違ってフケがかさぶた状になっており、これらが毛穴を塞ぐほどに大量に発生してしまうものです。

 

抜け毛が多く、フケが多く出るからといって必ずしも粃糠性脱毛症である可能性は低く、単に「フケ症」であることのほうが一般的には多いようです。

 

 

粃糠(ひこう)性脱毛症の原因

 

原因としては、シャンプー、コンディショナー、整髪剤が合わないこと。すすぎが不十分でそれらの成分が残留してしまっていること。過度なシャンプー、過剰なマッサージで必要な頭皮の皮脂を除去しすぎ、頭皮が傷ついてしまっていること。偏った食生活やストレスが考えられています。

 

ホルモン作用による原因もあるのではないかとされていますが、こちらもはっきりとした原因特定には至っておりません。

 

また、アレルギー体質を持つ人が比較的発症しやすいとも考えられています。

 

 

粃糠(ひこう)性脱毛症の対策

 

フケが大量に出るからといって、それを取り去ろうと過度の洗髪を行ったり、強力な洗浄力のシャンプーを使うことはかえって症状を悪化させます。

 

低刺激のアミノ酸シャンプーを使用したり、洗髪の回数を減らすことで頭皮をやさしく洗浄し、傷めないようにしましょう。

また、粃糠性脱毛症の場合は、皮脂の分泌が少なくなっているため、低刺激の薬用ヘアローションやヘアオイルを使って頭皮の保湿をすることも非常に重要になります。

 

ストレスの発散、食生活の見直しも同時に必要です。

 

脂漏性脱毛症と同じく、刺激の強いもの(アルコール、たばこ、コーヒー、香辛料や塩味、甘味の強いもの、など)や脂肪分の多い肉類やナッツ類、スナック菓子などを控え、ビタミンB群や食物繊維の多い食材を意識して取り入れましょう。サプリメントで補うのも良いでしょう。

 

ステロイドを処方する治療法もありますが、この治療法は完治するまでに時間がかかり過ぎたり、場合によっては症状が慢性化し治療が困難になってしまうといったケースもあり、リスクが高いといわれていますので、やはりまずは上記の方法から試していただくことをおすすめします。

 

 

 

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