
シリコンとは元素記号Siで表せる金属ケイ素です。
ですが、ノンシリコンシャンプーに使われているシリコンは、正確にはこのシリコンではなく
「シリコーン」というケイ素を元にしてつくられた人工化合物のことをいいます。
「シリコーン」は同じく今人気のシリコンスチーマーやコンタクトレンズ等の原料でもあります。
この「シリコーン」思わず驚いてしまったんですが、「シリコーン樹脂」として食品添加物としての食材への使用が1kg当り0.05kg以下の使用量で食品衛生法で認められています。
しかも、かなり一般的に食用油や缶コーヒーに消泡剤として使われているそうです。
※当サイトではシリコーンを一般的にシリコンと表現させていただきます
ヘアケアや化粧品に配合されるときは、シリコンオイルというとろみのある油のような状態で使用されます。
シャンプーやコンディショナーに配合されているシリコンは具体的には、
ジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキ、シラン
これらが成分名の一部にでも入っていたらそれはシリコン配合ということになります。
細かく上げるとシリコンは数百種類にもなります。
シリコンにはコーティング作用があり、髪をコーティングし、指通りを滑らかにサラサラにします。
また、原料も安いため、シャンプーだけではなく、コンディショナー、ファンデーション、ファンデーション下地、日焼け止め、基礎化粧品にも含まれています。
強い洗浄成分のせいで髪がキシむのを防ぐためにシリコン成分が配合されている。
また、シリコン成分を配合すると若干ではありますがシャンプーの洗浄力が落ちるため、その分強い洗浄成分を配合しなければならなくなる、という説もあります。
シリコンの役割はあくまで髪を「コーティング」することです。
つまりそこに美容成分や保湿成分等は入っていません。健康な髪も傷んだ髪もただコーティングして表面を滑らかにすることが目的です。
ですが、シリコンでコーティングをすることによって、ドライヤーの熱、静電気、紫外線からのダメージ、ブラッシングによる摩擦ダメージから保護してくれる役割はあります。
私もそうなのですが、髪が長いとドライヤーで乾かすのも時間がかかりますし、ブラッシングもとても絡みやすいです。
ノンシリコンシャンプーを使うときしむというのはここに原因があったんですね。
もちろん、ノンシリコンシャンプーにもシリコンに代わるコーティング成分は配合されているので、メーカーにもよるのでしょうが、コーティングという点においてはシリコンが最も優れているそうです。