
「基礎代謝 」とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に行われている活動で必要なエネルギーのことです。
そして、基礎代謝は1日に消費される全エネルギーの約70%を占めているということをご存じですか?
基礎代謝には多少の個人差はありますが、男性より女性のほうが低く、15~20歳くらいでピークを迎え40歳をすぎると急激に落ちてゆきます。
特に運動をせず、若い頃と同じ食生活をしていると、どんどん中年太りに…というわけです。
基礎代謝は筋肉量に比例しています。筋肉量が増えればそれだけ基礎代謝もアップするのです。
そして、全身の代謝がアップすれば、自然と末端(手足、頭皮の毛細血管もですよ!)の血流も良くなります。
筋肉には、「速筋」と「遅筋」と呼ばれるものがあります。
「速筋」とは体の表面に多くあり、糖質をエネルギーとし、すばやく収縮できる筋肉です。
刺激によって大きくなるため、「無酸素運動」で鍛えることができます。
「遅筋」は主に体の内部に多くあり、脂肪をエネルギーとし、ゆっくり収縮する筋肉です。呼吸や肺を動かしたり、骨を支えたり血流を促したり、持久力が必要なものに使われます。
「遅筋」は多くのエネルギーを消費します。
酸素と結びついて燃焼するため、鍛える方法は「有酸素運動」です。
基礎代謝をアップさせるためには主にこの「遅筋」を鍛える「有酸素運動」をすることです。
最近流行りのロングブレスダイエットもこの「遅筋」を鍛える方法なんですね。
肺活量を増やして、心肺機能が高まると、心臓や肺が活発に働き、そこから血液や酸素をもらった体の各部が活性化され、結果として基礎代謝量がアップするといわれています。
肺活量を増やすにはウォーキングなどの有酸素運動がいいとされています。
プールに通って泳ぐのもいいですが、通うのがちょっと大変ですよね。
ジョギングほど激しくなくても、毎日一定時間歩けば、心肺機能はアップします。
ストレッチ運動もいいですね。ストレッチ運動は、筋肉の緊張をほぐし、カラダを柔軟にするための運動です。
朝起きた時、仕事の合間などにできる簡単なもので良いですが、お風呂上がりは筋肉が柔らかくなっていますので、特に効果的です。
筋肉は3日も使わなければ落ちていってしまいます。
ジョギングにせよ、ストレッチ運動にせよ、ポイントは「毎日続ける」ということです!
普段、なにげなく立ったり座ったりしているときの姿勢を変えてみましょう。
普段の立ち姿、姿勢が美しい人はみなさんスリムでスタイルが良いと思いませんか?
意識して背筋を伸ばしてみるだけで、背筋と腹筋の筋力アップにつながります。
背筋を伸ばすと脊柱起立筋肉に力が入ります。ここには脂肪をエネルギーとし、ゆっくり収縮する筋肉である「遅筋」が最も多く集中しているため、」背筋を伸ばすだけでカロリー消費量が1.5倍が上がります。
風邪などで数日寝込んだ後に、外出してよく歩くと、次の日背筋が筋肉痛になったりすることが私はよくあるんですが(笑)これは歩くというだけで背筋をかなり使っているという確かな証拠ですね。