
多くの場合、女性の薄毛は男性のように生え際の後退や頭頂部のいわゆるハゲのように顕著には現れません。
全体的にボリュームが減った、何となく薄くなった、ハリやコシがなくなってきた、というのが大半の方が自覚する症状ではないでしょうか。
女性は男性と比べて薄毛になりにくい傾向にあります。
その大きな理由は「女性ホルモン」にあります。
女性ホルモンには髪の毛の育毛促進効果があり、男性よりも女性ホルモン量が多い女性は、円形脱毛症や皮膚の疾患である場合を除いて、男性のような一部が目立つ薄毛にはなりにくいのです。
また、遺伝は女性の薄毛の場合、関係性はないと言われています。
女性が薄毛になる原因は、主にホルモンバランスの乱れであると言われています。
女性の薄毛は、男性よりも治る可能性が高いとされています。
しかも、大半が生活習慣の改善や栄養バランスの改善、正しいヘアケアで改善すると言われています。
しかし、原因にもよりますが、生活習慣の改善が髪に反映されるには、最低でも3ヶ月~1年を要します。
パーマやヘアカラー、極端なダイエットなどで薄毛になった場合にはそれと比例する年月がかかるものとみて、気長に対処しましょう。
育毛剤や育毛シャンプーを使って薄毛対策をする場合は、女性には女性用のものを使いましょう。
中には、男女兼用で使えるものもあるでしょう。
そのためには、ラベルや成分表示などしっかりチェックしてください。
女性用育毛剤や育毛シャンプーは「頭皮の保湿」を重視しているものが多いです。
これは、女性が男性よりも皮脂量が少なく乾燥しやすいという点からです。
また、どんなに良いと言われているもの、また、売れているものでも人にはそれぞれ体質というものがあり、合う、合わないが必ずあります。花粉症や食品アレルギーがその代表的なものです。
特に女性の体は一か月の中で生理があり、ホルモンバランスが変わり、とてもデリケートです。
男性用の育毛剤では、一時的に抜け毛が増える、かゆみが出ることを育毛剤が効いている良い初期症状という場合もありますが、女性の場合は同じような症状がでたら、使用を中止してかかりつけの医師に相談したほうがよいでしょう。
その場合、メーカー側に問い合わせるケースが多いようですが、経験上、メーカーはあくまで大多数の購買層を想定して商品を作っていますから、あまり的を射た回答は返ってきません。(同様の事例があれば別なのでしょうが)自身の体調は医師に相談したほうがよいでしょう。
手間も医療費もかかってしまいますが、合わない製品を使いつづけて何も効果が出ない、もしくは副作用やアレルギーが起きてしまう可能性を考えたら、よっぽど良いですよね。
病院選びの目安としては、妊娠・出産後であれば「婦人科」、頭皮のかゆみや湿疹などは「皮膚科」、ストレスや心因性のものであれば「精神科」、原因がよくわからない場合は「内科」を受診しましょう。
自身の体質を理解すること、またそれに合った薄毛対策とヘアケアをしていくことが大事です。