
ノンシリコンシャンプーが流行った理由に、「シリコンは毛穴につまるから良くない」といった説があります。
しかし、実際に「シリコンが毛穴につまって頭皮トラブルが起きる」という確証は実はないのです。
あれば、シリコン配合の商品はとっくに製造中止になって然るべきなのですから。
また、「毛穴につまった皮脂を除去する」 ことが大事と説く育毛サロンなどもあります。
本当に毛穴に皮脂がつまっている場合は、抜け毛だけではなく、脂漏性湿疹など皮膚の炎症を起こしている可能性がありますので、シャンプーや育毛サロンでケアするのでなく、皮膚科で適切な治療を受けたほうがよいでしょう。
毎日のシャンプーで毛穴がシリコンや皮脂でつまり抜け毛の原因となることは考えにくいのです。
特に女性は男性よりも皮脂量は少ないですから、毛穴につまった汚れをより落とすことよりも、
そのことに敏感になりすぎて「洗いすぎ」の状態となり頭皮状態を悪化させていることのほうが多いというのが最近は言われています。
また、女性は30歳を過ぎると皮脂量の分泌がゆるやかに減っていきます。
そういえば、洗顔後に顔がつっぱりやすくなってきたのもこの頃だったような。
頭皮も同じことが起きていると考えられます。
シャンプーは1日1回、夜、入浴するときにするのが一般的に適切であるとされています。
シャンプーの頻度が多いと、頭皮の皮脂は保護膜としての機能を早く整えようとして、分泌量を増やします。
分泌量が増えると言うことは、それだけが外気中の雑菌と混ざり合う量も増えることになり、結果、頭皮の臭いが強くなる原因となってしまうのです。
皮膚科クリニックなどでは、皮脂の取りすぎが良くないということで、シャンプー液を使うのは2~3日に1度で良いと指導しているところもあるようです。
アトピーや乾燥肌の傾向にある方はそちらの方法も良いかもしれません。
シャンプーをしない日は、入浴前に良くブラッシングをしてから、シャンプーを使わず、お湯シャワーのみで洗い流すという方法があります。
ブラッシングとお湯シャワーで毎日の軽い汚れでしたら7割くらいは落ちるそうですよ。
また、お湯は熱いお湯よりもぬるめのお湯の方が良いでしょう。
熱いお湯は皮脂を取りすぎてしまいます。
最近、流行りのシャンプー時に使う「頭皮クレンジングブラシ」(シャワーブラシ、頭皮ブラシなどとも呼ばれています)ですが、使い方に関しては、毎日ではなく、週に1度程度、洗い残しやすい後頭部や側頭部に使うと頭皮マッサージ効果もあり良いのではないでしょうか?